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      |  | ラカン |  
      |  | ジャック・ラカン(Jacques Lacan)は1901年4月13日、フランスのパリに生まれた。高等師範学校では哲学を学んでいたが、後にパリ大学へ移り、医学を志す。 
 精神科医として医療に携わりながら、フロイトの精神分析に影響を受け1934年にはパリ精神分析協会に所属する。53年パリ精神分析協会の分裂を機に会長を辞退・脱退。新フロイト派と真っ向から対立し「フロイトに帰れ」という主張を展開。フランス精神分析協会に加入するが、63年に破門される。
 
 翌年の1964年には、パリ・フロイト派を自ら立ち上げ指導的立場を占める。
 
 精神分析に数学を導入、鏡像段階、現実界、象徴界、想像界、シェーマL、ファルス、ボロメオの輪などなど、様々な概念を発表。
 
 「性的な関係は存在しない」
 「我思わぬ故に我あり」
 「欲望とは他者の欲望を欲望することである」
 「愛とは愛する人に自分の持っていないものを与える行為である。その人がけっしてほしがらないものを」
 という独特の台詞でもってあらわされた思想は、構造主義、ポスト構造主義に大きな影響力をもちつづけた。
 
 しかし1980年にはパリ・フロイト派は解散してしまう。
 ジャック・ラカンの死はその翌年、1981年9月9日。大腸癌が死因だった。
 その思想は精神分析のみならず、哲学、言語学、文学など多くの分野に影響を与え、今現在においてもその影響下にある分野、人物は少なくない。
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