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自由連想法
フロイトは、種種の神経症の原因は無意識層へ抑圧されている感情、記憶であると考えた。はじめ催眠による治療法をとったが納得のいく効果が得られず、自由連想法とよばれる方法をとることとなる。

自由連想法とは、精神分析医が患者に対して任意の単語を与える。患者はその単語から想起する単語へと自由に連想していくという方法で、これにより無意識、潜在意識を顕在化しようと試みた。

TVや映画のワンシーンで、精神科医らしき人物の前の寝椅子に横になった患者が、なかばもうろうとしたまま次々に発想をつなげて、やがていまわしい過去の記憶にたどり着くといった光景を見たことが無いだろうか。おおよそあのようなものと思っていただければいいと思う。

現在でも応用される形で患者の治療に用いられているというこの方法だが、フロイトは自由連想法での治療を重ねるにつれ、患者が自由に思い出すということは困難で、むしろ思い出すことを妨げている理由原因を明確にすることが問題と考えるようになった。精神分析という用語が生まれたのもそのためである。
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